絶滅危惧種のクローンを生み出そうという研究は世界各地で行われています。2003年には絶滅した動物を、初めてクローン技術で復活させたという報告があります。
ただそのクローンの命は、生まれ落ちてからわずか数分ほどで終わったとも。
研究論文によると、2000年に絶滅したとされる「ブカルド」の冷凍保存された皮膚を使いクローン個体が生み出されたそうです。
「ブカルド」は別の名前を「ピレネーアイベックス」ともいい、スペインアイベックスと呼ばれる山羊の亜種。
動物で絶滅に瀕しているもののクローン作成は以前にもありましたが、「公式に絶滅確認されている種」となるとこれが初めてでした。
クローン技術を使って生まれ落ちた個体の死亡は、珍しいことではないとされています。
作成プロセスの効率化や技術精度の向上に期待が高まりますが、一方で警告を発している研究者もいます。
米国のワシントンD.C.にある「スミソニアン国立動物園」の研究主任であるデイビッド・ヴィルト氏は言います。
クローン作成が成功したからといって「ジュラシックパーク」の最初の一歩ににはならないと。
恐竜やマンモスのクローン作成は、まだ遥か先の話。
たとえ「クローン胚」を作成できたとしても、大昔に絶滅したような動物種では「クローン胚」を体内に宿す「代理母」が存在しないのが理由です。
絶滅危惧種のクローンは見てみたいものですね。
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