2020年7月29日水曜日

絶滅危惧種 アルマジロ

絶滅危惧種アルマジロの仲間にもいます。それはセンザンコウ。もともとアルマジロは、スペイン語でいう武装した小さなものという意味からきたもの。

センザンコウもアルマジロのようなウロコ状のをまとい、自然のなかではその身を守っています。生息地域は広く、アジアからインド亜大陸を経てアフリカにまで及んでいます。

このセンザンコウは中国では非常に需要が高く、国内では乱獲が進行。個体数の減少により、供給が減ったことが報告されています。

法律上でみると、中国をはじめ、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、ラオスの国々では捕獲が禁止となっています。







ただそのうろこを求める中国人の欲求は強く、密猟捕獲されたセンザンコウが横行。ボイルした後、冷凍にして密輸されるといいます。

インドネシアでは中国向け貨物のなかから、38tもの冷凍センザンコウを発見。即座に押収されています。

中国での供給が減ったことにより、インドネシアをはじめ、ベトナムやカンボジアなど東南アジア諸国密猟が増加。

「世界自然保護基金(WWF)」が発表した報告では、密猟での個体激減でセンザンコウは種の存続が危惧されています。

何とか守りたいものですね。








2020年7月25日土曜日

絶滅危惧種 トンボ

絶滅危惧種トンボの中にも、I類で10種類ほどあげられています。内容を見てみると、北海道のトンボが1種類に沖縄のトンボが1種類。

小笠原諸島に生息しているトンボが2種類、広島県にしかいないトンボが1種類で、関東地方の近辺にしか棲んでいないトンボが2種類です。

残りの3種は兵庫県内などに、現在も生息。これは日本一ともいわれるため池の数の多さが影響するとされます。

絶滅や減少の危機ともいえるトンボですが、考えられている理由を見てみましょう。

最初は水質の汚染。水がよごれると酸素がなくなるので、幼虫が呼吸できません。
さらに農薬や除草剤などの薬品が混じる水が、川や池に流れ込むと幼虫が死んでしまいます。







次は水辺改修工事。川は氾らんしないよう深く掘り下げると、浅いところを好むトンボは生活できません。さらにコンクリートで固めると、そこに生える水生植物がなくなるので産卵ができません。

水辺そのものの減少問題もあります。水田やその周りにある用水路などは、昔からトンボの生活の場所でした。新しい水田は地下に埋めた土管を通り、水を供給しているので水路がありません。

以前に撒かれた薬剤散布の問題もあります。現在は薬剤なども改良されていますが、以前に多くのトンボが巻き添えにになっています。

こういった理由で絶滅危惧種トンボが増えています。

何とかしたいものですね。







2020年7月21日火曜日

絶滅危惧種 コツメカワウソ

絶滅危惧種としても知られるコツメカワウソですが、日本に向けての密輸事件が最近増えています。

元々は東南アジア地域で生息しているイタチ科の野生動物。
生息している地域の水辺開発密猟などによって、絶滅の恐れが心配されています。 

振り返ると、日本国内では各地で「カワウソカフェ」がオープン、TVやSNSでも大人気となっています。また、「ゆるキャラ」の登場やイベントの「カワウソゥ選挙」開催など、その人気ぶりは過熱

カワウソをペットに飼いたいという人々も増える状況。







この状況に対し「TRAFFIC」は、カワウソの需要を支えている要因や、その供給実態の把握のため調査を実施しました。

それが報告書の「日本に向けたカワウソの違法取引と高まる需要の緊急評価」です。

この調査から、SNSやメディアから発信される、カワウソの可愛い一面。これが見る人に偏った印象を持たせ、需要を喚起さてている背景が浮かび上がりました。

日本においては「エキゾチックペット」と呼ばれるカワウソですが、法取引の体制も整ってないことが浮き彫りになっています。これにより高まる需要が、密輸誘発している可能性が大きくなっています。

現に2015年から2017年の間に密輸途中で摘発や押収されたコツメカワウソのうち、日本向けが半数以上でした。

いくら可愛くてもこれはいけませんね。






2020年7月19日日曜日

絶滅危惧種 鳥

絶滅危惧種というのも心配されているものの一つです。世界では絶滅の危機に瀕している生く物が数多く存在します。

その中にあって鳥類は、環境の影響を受けやすい生物です。爬虫類や哺乳類などのほかの生物に比べ、多くの種類が絶滅危惧種指定されるほどの状況。

ここで鳥類の一般的な特徴を抑えておくと、くちばし持った卵生の脊椎動物。恒温動物であり、体表は羽毛に覆われている。歯はないものの、前肢が翼となり飛翔することができる。後は二足歩行を行うといったところ。

レッドリストには3万を超える絶滅危惧種が指定されていますが、鳥類14%ほどを占めています。







日本での鳥類の具体的な絶滅危惧種を見ると、沖縄の固有種の「ヤンバルクイナ」や、北海道だけに生息する「シマフクロウ」などとなっています。

ほかにも「アホウドリ」をはじめ「ライチョウ」、「タンチョウ」は絶滅危惧種II類に分類。「イヌワシ」や「クマタカ」は絶滅危惧IB類です。また日本発祥のウズラは絶滅危惧II類でしたが、現在は準絶滅危惧種となっています。

また野生絶滅と評価されているのが「トキ」。既に野性のものとしては、その存在はありません。しかし、近年になって人工繁殖などの取り組みが成功。個体数を増やしています。

空を飛ぶ鳥の姿が減るのは、もの悲しいものですね。






2020年7月16日木曜日

絶滅危惧種 クローン

絶滅危惧種クローンを生み出そうという研究は世界各地で行われています。2003年には絶滅した動物を、初めてクローン技術復活させたという報告があります。

ただそのクローンの命は、生まれ落ちてからわずか数分ほどで終わったとも。

研究論文によると、2000年に絶滅したとされる「ブカルド」の冷凍保存された皮膚を使いクローン個体が生み出されたそうです。

ブカルド」は別の名前を「ピレネーアイベックス」ともいい、スペインアイベックスと呼ばれる山羊の亜種

動物で絶滅に瀕しているもののクローン作成は以前にもありましたが、「公式に絶滅確認されている種」となるとこれが初めてでした。







クローン技術を使って生まれ落ちた個体の死亡は、珍しいことではないとされています。

作成プロセスの効率化技術精度の向上に期待が高まりますが、一方で警告を発している研究者もいます。

米国のワシントンD.C.にある「スミソニアン国立動物園」の研究主任であるデイビッド・ヴィルト氏は言います。

クローン作成が成功したからといって「ジュラシックパーク」の最初の一歩ににはならないと。

恐竜マンモスのクローン作成は、まだ遥か先の話。

たとえ「クローン胚」を作成できたとしても、大昔に絶滅したような動物種では「クローン胚」を体内に宿す「代理母」が存在しないのが理由です。

絶滅危惧種クローンは見てみたいものですね。






2020年7月13日月曜日

絶滅危惧種 水族館

絶滅危惧種水族館でも見ることができます。このなかで有名なのがあのラッコ
なんといっても可愛いラッコですが、残念ながら絶滅危惧種に入っています。

しかも日本国内のラッコの飼育数は激減していて、ラッコに会える水族館もだんだんと貴重なものとなっています。

展示している主な水族館は、大阪の海遊館をはじめ横浜の八景島シーパラダイス アクアミュージアム、三重県の鳥羽水族館など。

他にも多数の水族館があり、見れる機会がある間に出かけたいところです。







ほかにも絶滅危惧種展示している水族館を紹介します。多くのハゼを展示している新江ノ島水族館。そのなかに絶滅危惧種指定ハゼ3種もいます。

最初の紹介は「ツバサハゼ 」。胸ビレが大きく左右に張り出していて、ツバサのような姿になっています。

南西諸島より南の西太平洋沿岸の河川に生息していて、特に上流にある急流域を好んでいます。この大きく左右に張り出した胸ビレが水の流れを受け、強い流れの水中でも体の安定性を保持。生息をしやすくしています。

次は「タメトモハゼ」。ハゼの仲間のなかでは比較的大きな種類で、体長は30cmほど。薩南諸島以南の河川域に生息しているとされ、顔だけを見るとまるで古代魚のよう。

最後は「タナゴモドキ」。左右に腹ビレが分離して吸盤状ではないことや、小さな口元がタナゴのような容姿から名前が付いています。

水族館にはよく調べると絶滅危惧種となっている生物がたくさんいます。





2020年7月12日日曜日

絶滅危惧種 最後の一匹

絶滅危惧種最後の一匹というと心に重たいものが残ります。今日の知っておきたいエピソードはそんな中の話の一つです。

密猟者により大量に殺戮され、絶滅の危機となっているのがキタシロサイ。そんななかキタシロサイのオスが、ついに残り1頭になっています。

名前を「スーダン」と付けられた40歳の雄のキタシロサイは、ケニアの自然保護区内にいて24時間武装したレンジャーたちに守られて暮らしています。

雌のキタシロサイは何頭かいますが、「スーダン」は地球最後の雄のキタシロサイ。
5000万年生存してきた種も彼が死ねば、次の世代はありません。

密猟者から守るため体のなかには、無線送信機が入れられているようです。
絶滅の危機から何とか救いたいもの。








次は絶滅危惧種最後の一匹がいなくなったエピソード。2019年の1月1日こと、ハワイマイマイの一種の最後の1匹となっていたジョージが死にました。

ジョージは2000年代前半にハワイ大学の飼育繁殖施設で誕生したもので、ほかの家族はみんな死んだものの生き残っていた最後の一匹

名前の由来は有名なピンタゾウガメの最後の個体、ロンサム・ジョージからとられていました。

この種は雌雄同体ですが、繁殖は2匹の成体が必要ということで、同種の個体を10年以上研究者たちが探すも見つからなかったそう。

たいへん残念な結果に、心が痛みます。





2020年7月11日土曜日

絶滅危惧種 アオウミガメ

絶滅危惧種アオウミガメについては、2種類が確認されていています。
そのうちどちらを亜種にし、どちらを独立種にするのかで議論が展開されています。

1種類は大西洋アオウミガメと呼ばれ、北米の沿岸部からヨーロッパにかけ生息しています。

もう1種類が東太平洋アオウミガメ=クロウミガメで、アラスカからチリにかけての沿岸部に生息しています。

アオウミガメは幅広で平な甲羅を持ち、ウミガメ科のなかでは世界最大種の1つ。甲羅干しを陸に上がってすることで知られています。








アオウミガメは2年から4年に1回、海岸近くにある浅瀬で繁殖をします。産卵が近付いてくると、メスは生息している海を離れ、産卵場所を選びます。

産卵場所は自分が生まれた浜辺に帰るのが通常
足ヒレで起用に砂浜に穴を掘り、その中に100個から200個のを産み落とします。

メスはを砂で覆った後に海へ戻りますが、約2カ月ほどで孵化します。

アオウミガメにとり一生のうち最も危険なのはここからで、孵化した直後に産卵場所から海に向かうとき。カモメの群れやカニなどの貪欲な捕食者のエサになることが多いのです。

アオウミガメ絶滅危惧種指定されていますが、卵や肉をを目的とした乱獲が絶えることがありません。

考えてみたいところです。

絶滅危惧種について

本日より絶滅危惧種について取り上げていきます。

よろしくお願いします。


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