絶滅危惧種はアルマジロの仲間にもいます。それはセンザンコウ。もともとアルマジロは、スペイン語でいう武装した小さなものという意味からきたもの。
センザンコウもアルマジロのようなウロコ状の鎧をまとい、自然のなかではその身を守っています。生息地域は広く、アジアからインド亜大陸を経てアフリカにまで及んでいます。
このセンザンコウは中国では非常に需要が高く、国内では乱獲が進行。個体数の減少により、供給が減ったことが報告されています。
法律上でみると、中国をはじめ、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、ラオスの国々では捕獲が禁止となっています。
ただその肉とうろこを求める中国人の欲求は強く、密猟捕獲されたセンザンコウが横行。ボイルした後、冷凍にして密輸されるといいます。
インドネシアでは中国向け貨物のなかから、38tもの冷凍センザンコウを発見。即座に押収されています。
中国での供給が減ったことにより、インドネシアをはじめ、ベトナムやカンボジアなど東南アジア諸国の密猟が増加。
「世界自然保護基金(WWF)」が発表した報告では、密猟での個体激減でセンザンコウは種の存続が危惧されています。
何とか守りたいものですね。